society

「シン・ちむどんどん」 日本が植民地支配する島で

日本映画専門チャンネルで放送された「シン・ちむどんどん」のRECを観た。プチ鹿島氏とダースレイダー氏が大島新プロデュースで作った「劇場版センキョナンデス」の続編だ。もともとはお二方のyoutube番組「ヒルカラナンデス」があって、いや、説明めんどく…

わたくしと安倍と暗殺とカルト

安倍晋三暗殺とその後の10日間について、自分の気分を自分の視点で書いておこうと思う。言うまでもなく、こんなもん書きなぐったっていいことなんかひとつもないのだ。罵倒され馬鹿にされ嫌われるのは明らかで、繊細なボクチャンの心はズタズタに傷つくだろ…

「牛久」 我々は税金を払っている。彼らが殺されているのに(追記あり)

この1年ほど待ちに待っていたドキュメンタリー映画「牛久」をようやく観た。当初は「牛久 比類なき不正義」というタイトルだったが、サブタイトルは削ったようだ。以下、Cinemascapeに書いた感想。 良心的納税拒否をしたくなる

映画「香川1区」 未来は先の見えないハイウェイ

香川1区 [DVD]小川淳也Amazon長いけど、前作の感想を貼っておく。今作の感想はもっと長いのだが。pencroft.hatenablog.comまたしても自分語りになるのを平にご容赦いただきたい。前作は「わたくしが高松にいなかった17年」を描いた作品だった。しかし今作は…

『八甲田山』で死にゆく我々日本人

日本映画専門チャンネルで「八甲田山」。確か20年くらい前に、VHSで観たのが初見と思う。画質は悪く、顔の判別も難しかった。今回のは4Kデジタルリマスター版なので、凄まじくクレイジーな極寒のロケ撮影を堪能した。加山雄三とかいい役で出てたんだな、以前…

プロレス必修科目としての新間寿とジャパンライフ

1980年代前半、空前絶後の人気を誇った頃の新日本プロレスを知る者にとって、いま現在、新間寿という名前はどう響くのだろうか。

「ニッポン国VS泉南石綿村」が気の毒で気の毒で

最近やたらドキュメンタリーばかり観てますが、原一男監督の「ニッポン国VS泉南石綿村」をDVDで。尺は215分(3時間35分)。ニッポン国VS泉南石綿村大阪府泉南市の人々Amazon「大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟」を主軸に、原告の皆さんを8年間にわたっ…

ドキュメンタリー映画 「はりぼて」

地方政治に巣食う屑の皆さんはりぼて山根基世Amazon地元のミニシアターで、富山市議会の腐敗をチューリップテレビの報道チームが暴くドキュメンタリー映画「はりぼて」を観た。はぁーりぼぉてぇ はりぼぉーてぇ(森本レオの声で)。判るな? 「王立宇宙軍」…

映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を、なぜオレは気に入ったのか

なぜ君は総理大臣になれないのか小川淳也Amazon 大島新監督。大島渚のチンコからやってきた おおテリブル。テリブル香川! こ… これが… これが香川か…… これが香川…… (車田正美「リングにかけろ」より抜粋改変) (★4) 車田正美 「リングにかけろ」 より

ベルばらに思う

アニメ「ベルサイユのばら」全40話をCSで録画して、先日から少しずつ観ている。かなり昔だが原作は読んでおり、メチャクチャ面白いことは知っている。アニメは断片的に観たことがあった。通して観るのははじめてだ。ざっくり言って前半13話までが長浜忠夫監…

オーケイだいたいわかった(わかってない)

コロナウイルスの蔓延から、世の中すっかり様変わりしてしまった。この2月以来、未知の疫病へのパニック映画的な恐怖、正常性バイアスによる根拠なき落ち着き、志村けん死んじゃった、無能政府への怒りといった様々な気分を反復横跳びのように行き来する日々…

ぼくとコロナと国と

今まであんまり書かないでいたことを書こうと思う。暗い世相に読むにはまったく楽しくなく、たいへんよろしくない内容であり、しかもクソ長い。ほとんどの方は数行読んだら眉をひそめてブラウザを閉じることだろう。しかし現在非常にやさぐれた気分のオレが…

いらいら気分 くさくさ気分

pencroft.hatenablog.com以前ここに書いた通り、当初よりオレは東京五輪に反対で、東京から四国に移り住んだ今でもやめてけれゲバゲバと思っている。そしてオレの気分とは関係なく2020年2月以降、世界中で新型コロナウイルスが蔓延すると、東京五輪を「中止…

陰毛とワキパイパイとわたくし

あらゆる表現は規制されてはならぬとオレは思っているが、エロ表現に対する規制を訴える人は少なくない。しかしオレは、そんな規制には反対だーなどという当たり前のことを今ここで書きたいわけではない。思えばオレが未成年だった昭和の時代、猥褻とは陰毛…

東京五輪に関する愚痴

今回は不快な文章ですみませんと予め謝っておくしかないネガティヴな内容なんだけど、なーもうさー今からでもオリンピックやめようぜーゴロゴロ、という気分が止まらない。2013年に東京開催が決定するよりも以前、招致運動の時点からオレはイヤだったんだ。…

感想・砂の国

今月は仕事でエジプトに行ってきた。滞在は一週間ほどだったが、帰国後もそれ関係の仕事に忙殺されていたため映画や本、競馬にプロレス、深夜アニメなどの高カロリーなゴラクとは全然無縁な月だった。仕方ないのでエジプトの感想など書き残しておく。2011年…

モスクワ感想

ここの文章を読んでくださっている暇で暇で仕方のない皆さんには関係のないことだが、このブログは最低でも月に1回は更新すべしという第2次UWFスタイルを勝手に踏襲しておりまして、今までは概ねそのように書いてきたのである。しかし今月は映画にも本にも大…

作品とキャラクターの根幹を揺るがす無神経

前回の記事(id:Dersu:20120503)の続き。キャラクターの二次使用は、何もテレビCMに限ったことではない。広告、パチンコ、ちょっとした告知、キャラクター商品、カーナビの声、他にもまだまだあるだろう。どのケースにおいてもきちんとした版権処理がなされ…

夢が金に屈するところばかり見せつけられている

先日、キリンビバレッジが新商品「キリンメッツコーラ」のCMに「あしたのジョー」の版権キャラクターを使用した。 キリンビバレッジCM情報・キリンメッツコーラ「矢吹ジョー篇」 「あしたのジョー」はオレにとって大切な大切な、かけがえのない漫画だ。矢吹…

3.11のあとの年末の心境

年末なのにしみったれた文章で申し訳ないが、この記事はid:Dersu:20110322 の続きで、震災後の世の中のお話。以前からわたくしは火山の噴火や地すべりなどの災害ニュースを見るたび、「あの人たちはどうしてあんなに危なそうな場所に住むんだろう?」と思っ…

来るべき新世界

鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)作者: アイザック・アシモフ,福島正実出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1979/03メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 63回この商品を含むブログ (123件) を見るはだかの太陽 (ハヤカワ文庫 SF 558)作者: アイザック・アシモフ,…

3.11のあとの心境

御無沙汰しております。3月11日(金)午後に大きな地震があり(東北地方太平洋沖地震という名だそうです)、オレの住んでる東京はえらく揺れつつもおおむね無事だったのだが、しかし世の中の様相は一変してしまった。以後のわたくしときたらこの怠惰なブログ…

土人の国にて

「都青少年健全育成条例」の改正案が可決されたとのこと。ここで何度も書いてきたように、オレはあらゆるタブーに反対で、今更ことの是非を論じる気はない。当然この報には憤りを感じているのだが、実のところはそれ以前に、ただもう残念な心持ちで一杯であ…

わたくしの中の暗黒神話体系

今回は、心当たりのない人にはまったく訳の判らぬ話である。訳が判らんと思った人は速やかにブラウザのタブを閉じて、このブログと僕のことを忘れてください。先日、はじめて「ヨコ出し」こと「ヨコハマ買い出し紀行」というマンガを読みまして。これは多く…

生命は道を見つける

もう2010年の流行語大賞は「非実在青少年」でいいんじゃないか。東京都のバカな条例案が通りかねないとあって、ここしばらくweb上の観測範囲が騒がしい。言うまでもなくかの条例案はくだらないし、あれを考えた奴は文化を解さぬ悲しき土人で、想像を絶するバ…

禁忌

タブーなんてろくなもんではないとわたくしは昔から思っていた。タブーの多い社会は原始的な土人の社会で、文化が成熟し文明が開化するほどタブーが少なくなるものだ。万博のちょっと後に生まれたオレは人類の進歩と調和を願っているので、タブーのより少な…

少年野球の世界を覗く

先日、わけあって少年野球の練習を見物する機会があった。オレはおよそ体育会系的なものを身をよじって避けてきたゾンビ人生だったので、少年野球なんてものはまったく未知の世界である。なんでも東京近隣の某県の米軍施設の敷地内にはアホほど沢山グラウン…

「トントトトントン トン トン」の謎

このところずっとクソ忙しくて自宅にもずいぶん帰ってないのだが、仕事の隙間に大急ぎで更新する。相変わらずこの世は謎に満ちており、右も左もわからないことだらけだ。こんなオレでも自分の知っていることをすべて書いたらずいぶん厚い本ができるだろうが…

幽波紋(スタンド)は万能に非ず

最近話題の橋下徹大阪府知事の評判を見て思ったことを、だらだらととりとめもなく。テレビ番組の出演者は、その場・その瞬間に適した言葉を即座に発する能力が求められる。これは日常的な会話のうまさとはまた少し違う、非常に特殊な能力である。幽波紋(ス…

いじめの国だ

とりとめもないが、最近思うことなど。日本は武士道の国だと無邪気に思いこんでいたが、どうもこれは違っていたのかもしれない。今年も、力士やボクサーや芸能人や政治家や柔道最高!などのいろいろな人たちが国中から叩かれた。食品関係もいろいろあったな…