南の島でCQB 「Coo 遠い海から来たクー」

CS放送で1993年のアニメーション映画「Coo 遠い海から来たクー」をはじめて観た。なぜか円盤化されてない作品。景山民夫の原作は未読。「格闘技元年」「黒船の年」である1993年は、今作以外にもスピルバーグの「ジュラシック・パーク」、角川春樹の「REX 恐…

宇宙世紀の悶々 「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」

悶々とするハサウェイ機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 【Blu-ray通常版】バンダイナムコアーツAmazon ロボットアニメに平気で今村昌平を持ち込む男・富野由悠季原作の、たぶん忠実な映像化(原作未読)。宇宙世紀の童貞あるある。 (★4)

思春期を搾取する 「14歳の栞」

実在の中学生が映る画面カットはとても使えないので、プロデューサーさん(左)と監督さん(右)ネタバレあります。 高田純次かよ (★2)

「JUNK HEAD」を観た

JUNK HEAD(字幕版)堀貴秀Amazon一昨日ufotableCINEMAで観た「JUNK HEAD」の感想です。申し訳ないが、ネタバレあるので映画を観てない人は読まないでください。読まなくていいので、この映画を観に行ってください。まだやってるところも多いでしょう。 イカ…

久々に観た「トゥルーライズ」はやはりキャメロンの映画だった

トゥルーライズ [AmazonDVDコレクション]ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社Amazon久々に「トゥルーライズ」をDVDで。なんと国内ではブルーレイが出てないんだな。後進国かよ恥ずかしい。公開時に渋谷の劇場で観て、以後も何度か観ている。ジェームズ・…

「フランケンシュタイン対地底怪獣」をナメた記述にベリーベリーオコッタ

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) Blu-ray高島忠夫Amazonわたくしは「フランケンシュタイン対地底怪獣」という映画を人からはちょっとどうかと思われるほど好きで好きで、過去にこのブログでも感想を書いたものだ。皆さんも観るといいと思います。p…

しつこいですがまたまた「シン・エヴァンゲリオン劇場版」

シン・エヴァンゲリオン劇場版緒方恵美Amazon 黒波はビンタしないやさしい子「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開されておよそ3週間が経った。映画は大ヒットしており実にめでたい。Twitter、感想ブログ、Cinemascapeなど、我ながら狭い観測範囲ではある…

『八甲田山』で死にゆく我々日本人

日本映画専門チャンネルで「八甲田山」。確か20年くらい前に、VHSで観たのが初見と思う。画質は悪く、顔の判別も難しかった。今回のは4Kデジタルリマスター版なので、凄まじくクレイジーな極寒のロケ撮影を堪能した。加山雄三とかいい役で出てたんだな、以前…

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」にモヤモヤ

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」、観てきました。エバー終わるんですって。イヤですね。めんどくさいですね。憂鬱ですね。観たくないですね。しかしまあしょうがないので観てきました。シン・エヴァンゲリオン劇場版緒方恵美Amazon DVヒモ野郎が更生したか…

プロレス必修科目としての新間寿とジャパンライフ

1980年代前半、空前絶後の人気を誇った頃の新日本プロレスを知る者にとって、いま現在、新間寿という名前はどう響くのだろうか。

「ニッポン国VS泉南石綿村」が気の毒で気の毒で

最近やたらドキュメンタリーばかり観てますが、原一男監督の「ニッポン国VS泉南石綿村」をDVDで。尺は215分(3時間35分)。ニッポン国VS泉南石綿村大阪府泉南市の人々Amazon「大阪・泉南アスベスト国家賠償請求訴訟」を主軸に、原告の皆さんを8年間にわたっ…

ドキュメンタリー映画 「はりぼて」

地方政治に巣食う屑の皆さんはりぼて山根基世Amazon地元のミニシアターで、富山市議会の腐敗をチューリップテレビの報道チームが暴くドキュメンタリー映画「はりぼて」を観た。はぁーりぼぉてぇ はりぼぉーてぇ(森本レオの声で)。判るな? 「王立宇宙軍」…

映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を、なぜオレは気に入ったのか

なぜ君は総理大臣になれないのか小川淳也Amazon 大島新監督。大島渚のチンコからやってきた おおテリブル。テリブル香川! こ… これが… これが香川か…… これが香川…… (車田正美「リングにかけろ」より抜粋改変) (★4) 車田正美 「リングにかけろ」 より

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 Blu-ray(通常版)(特典なし)石川由依Amazon劇場で「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。ちなみに前日に「TENET」も観たんですけどね、なんだか忙しい映画で好きじゃなかったな。ヴァイオレットちゃんも…

現実に挑む理想 「パブリック 図書館の奇跡」

「パブリック 図書館の奇跡」[Blu-ray]エミリオ・エステベスAmazon映画の日だったので高松の小屋で「パブリック 図書館の奇跡」。ちなみに高松での公開日は、東京のそれから2ヶ月ちょい遅れ。ハイきた時間差! 感想は少しだけネタバレあるよ。 The Public 「…

東京のあなたがとっくに観て忘れた映画を田舎のオレは今も待っている

きのうは安倍首相が辞意表明ということで世間は大騒ぎ。しかし安倍首相が辞めたところで政府与党は山盛りのクソであって、この国の何かが好転する気も全然しないし、この国に積み上がった問題がいくらか解決するとも全然思えない。首相個人に対しては、まー…

ベルばらに思う

アニメ「ベルサイユのばら」全40話をCSで録画して、先日から少しずつ観ている。かなり昔だが原作は読んでおり、メチャクチャ面白いことは知っている。アニメは断片的に観たことがあった。通して観るのははじめてだ。ざっくり言って前半13話までが長浜忠夫監…

「ルース・エドガー」 息ができない

近所のシネコンで「ルース・エドガー」。アメリカで去年の8月公開された映画が、ようやく日本にやってきた。これはまさに今こそ観るべき映画でしたよ。土曜夕方の回なのに、観客はオレともうひとりしかいなかった。ヤレヤレ高松だぜ。ルース・エドガー [Blu-…

「馬」 奇跡が、フィルムに映っている

「馬」より、高峰秀子。美しい馬 (映画) - Wikipedia 奇跡が、フィルムに映っている (★5)

オーケイだいたいわかった(わかってない)

コロナウイルスの蔓延から、世の中すっかり様変わりしてしまった。この2月以来、未知の疫病へのパニック映画的な恐怖、正常性バイアスによる根拠なき落ち着き、志村けん死んじゃった、無能政府への怒りといった様々な気分を反復横跳びのように行き来する日々…

ぼくとコロナと国と

今まであんまり書かないでいたことを書こうと思う。暗い世相に読むにはまったく楽しくなく、たいへんよろしくない内容であり、しかもクソ長い。ほとんどの方は数行読んだら眉をひそめてブラウザを閉じることだろう。しかし現在非常にやさぐれた気分のオレが…

いらいら気分 くさくさ気分

pencroft.hatenablog.com以前ここに書いた通り、当初よりオレは東京五輪に反対で、東京から四国に移り住んだ今でもやめてけれゲバゲバと思っている。そしてオレの気分とは関係なく2020年2月以降、世界中で新型コロナウイルスが蔓延すると、東京五輪を「中止…

我々の犬の生活 「パラサイト 半地下の家族」

パラサイト 半地下の家族 [Blu-ray]発売日: 2020/07/22メディア: Blu-ray 「金」というフィクションが人類を苦しめる (★4) 金銭とは人類史上最大の八百長であり、人より金に価値を置く資本主義とは人類への侮辱に他ならない。「お前だって資本主義の経済の…

「Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター」

行け!コア・ファイター元気のGだ (★4)2014年から2015年にかけ全26話で放送された『Gのレコンギスタ』は掛け値なしに凄い作品だった。その凄さたるや、御大がアクセル全開で作ってしまったために我々テレビの前のド素人が初見で物語を把握することが極めて…

驚異の旅、その向こう側へ 「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん [Blu-ray]発売日: 2020/12/02メディア: Blu-ray予告編を観てからどうしても観たかった「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」であるが、あろうことか文化果つる高松市では上映していない。そこで徳島市のufotable…

「HELLO WORLD」の残念さ

この連休はスーパーカブを駆って高知ナイター競馬に遠征したいと思っていたのだが、台風の影響で高知が大雨らしいので断念。ま、また機会はある。いずれ行く。そんなわけで高松のアパートでゴロ寝してたのだが、ふと思い立ってイオンシネマ高松東で劇場アニ…

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-」

イオンシネマ綾川にてヴァイオレットちゃん。あの事件がなければ劇場で観ることはなかった筈なので、不純な動機による鑑賞といえる。ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -[Blu-ray]石川由依Amazon ヴァイオレット・エヴァー外伝 (…

「天気の子」を観た

「天気の子」Blu-rayスタンダード・エディション発売日: 2020/05/27メディア: Blu-ray 新海先生はいつも新しいプレイを我々に教えてくれる ★3

天才による「ケムリクサ」、サリエリたちの「けものフレンズ2」

諸事情あって東京を去り、生まれ故郷に移住することになった。引越しの日が目前に迫っているが、腐海の如きアパートの自室からゴミを出すのに疲れ果て、荷造りも始まらぬうちに、とりあえず現実逃避すべくこの記事を書いている。雑な文章だが許していただき…

陰毛とワキパイパイとわたくし

あらゆる表現は規制されてはならぬとオレは思っているが、エロ表現に対する規制を訴える人は少なくない。しかしオレは、そんな規制には反対だーなどという当たり前のことを今ここで書きたいわけではない。思えばオレが未成年だった昭和の時代、猥褻とは陰毛…