PRIDE武士道 10/5さいたまスーパーアリーナ

SRSでテレビ観戦。「武士道」という大会名なのに、武士道を感じさせる日本人選手は1人もいなかった。大将戦の浜中選手は氣志團の曲で入場。不快だ。エンターテインメントとはまず人を楽しませることであって、自分が楽しむことではない。強くてもこんなことさえわかってない選手はダメだ。100万光年早い!(ポーゴ調)
「武士道」という大会名を体現していたのは、やはりミルコだった。ドスカラスJrもいい選手なのだが、入場の時点で残酷なほどの格の差があらわになった。ドスは単にデカい会場にビックリしていたようだ。いつもは後楽園ホールだもんなあ。ありていに言っておのぼりさんに見えた。かたやミルコの入場、その集中力、求心力たるや! この男は入場だけでゼニがとれる。ゴングが鳴ると、またもや無惨な現実だ。リングの真ん中に無造作に立つミルコ、まわりを回るドス。回るだけではなく、ドスはミルコの気配に追い込まれ、意識せず自分から後ずさりしてコーナーを背負ってしまう。あああああ、これが格なんだ。格の差なんだ。泣きたくなった。ドスJrは決してダメな選手ではないのに、ミルコと同じリングに立つといかにも散漫でしまらない。全然できてない。まるでなってない。大人と子供だ。これほど人間の全存在を比べられ、その結果が衆目に歴然と晒される残酷な舞台が他にあろうか。凄いものを見た。今後のミルコ絡みの試合は、勝敗以上に格に注目したい。対峙したときに格負けしない選手でないと、ちょっと難しいだろうなあ。永田さーん・・・。

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