テレビで観た限りではハリトーノフはまったくもってデタラメに強いデタラメな選手で、優勝してもおかしくないがどこで負けてもおかしくないと思った。勝ち上がったメンツの中ではジョーカーのような存在で面白い。
ミルコがリザーバー志望だという話を聞いて笑ってしまった。醜態である。ただのわがままじゃねえか。これはヘタなプロレスよりも遥かに破廉恥な発想で、寝言は寝て言えとしか言いようがない。これによってミルコがKOの山とともに築き上げてきた幻想は崩壊してしまった。戦場を生き抜いてきたとか全部完全ギミックじゃねえか。お前今死んだんだよ、その意味も判らないのか？ ミルコのリザーバー志望発言を聞いて、負けた理由が見えた気がした。ドラゴン社長流に言うならば「甘い！ 殺す気で来い！」ですよ。
しかし同時にオレは破廉恥なことには目がない男でもあるので、ミルコの発言の本当のニュアンスを知りたいとも思う。まさかたった2回試合して勝つくらいでリザーバーに割り込めるなどとは思っておるまいな。10人掛けを2回やるくらいは最低必要だろうな（巌流島で）。起きてしまったその結果を否定するという傲慢を通すのならば、当然自腹で開幕戦の客全員に入場料を払い戻してもらうことになるがやらしい話、金はあるんだろうな。
オレはミルコが嫌いではなかったしむしろ高く評価してきたつもりだが、こればっかりはあり得ねえ。ミルコが泣き言を吐いて勝手に株を下げるのはまだいいが、ミルコのファンがミルコ見たさにそれを後押ししてはいけない。ファンならばこそ、あのランデルマン戦は引き受けねばならない。ファンならばせめてそのくらいは血を流せよと。・・・いや、やっぱりファンもクソも関係ねえや、正味の話がお前ら甘ったれんなよっちゅうことですよ。１回でも競馬やってみろよ、どこの世界に「本命が負けちゃったからもう１回やりなおし」なんて競馬があるんだよ。馬券で失った金は返ってこないんだよ。次のレースで勝つしかねえんだよ。ふざけるなよ！ ランデルマンをなんだと思ってやがるんだよ。ミルコが何回失神させられりゃ納得するんだよ。ミルコが消えたGPに興味なくなったんならトーナメントなんて見なくていいから、武士道行けばええんちゃうの？ と、銀座の銭湯に入りながら思いました。
なぜなら小川はレコに負けたとしても、そんな泣き言は絶対に言わないからだ。そしてオレも絶対に言わないからだ。まあ、もっとケタ違いに破廉恥なことを言う可能性はあるんだけど。
