「合気道修行 対すれば相和す」

合気道修行―対すれば相和す

合気道修行―対すれば相和す

塩田先生、「達人感覚」をなんとか平易な文章にして伝えようとしてはいるものの、やはり難しいようだ。間に甲野善紀のような「言葉を持つ人」を2人くらい挟まないと、勘の悪いボクチャンチンにはどうにも厳しいよ。
しかしその塩田先生にして、師匠の植芝盛平翁には「天地と一つになりなさい」「あー塩田はん、けっこうや、けっこうや」とだけ言われてバンバン飛ばされまくるばかり、具体的な技はまるで教えてくれないので仕方なく独学で勝手に師匠の動きを必死で研究して合気道を掴んでいったというから恐ろしい。そんな調子だから植芝翁の門下にはメチャクチャできる塩田先生のような門弟もいれば、長年師事してるのにまったく何もできない門弟も多くいたらしい。植芝翁は、合気なんか教えてできるもんではないとハナっから割りきっていた節がある。この人は大本教の関係もあってやたらめったら神がかっていて、25mの距離から6人が同時に撃つ拳銃の弾丸を避けた瞬間に後ろに回りこんで1人投げ飛ばし、それを見ていた若き塩田剛三にも植芝の動きがまったく見えなかったというからたぶんディオ・ブランドーばりに「ザ・ワールド」のスタンドを使いこなしていたのではないかと思われる。いくらヒョードルやミルコでも、こんなやつとやったら死ぬだろ! 貧弱貧弱ゥゥ