「蒼き狼」に朝青龍が出演か

チンギス・ハーンの生涯を角川ハルキゲニアが反町隆史大先生で映画化というニュースで、日蒙協力の証として横綱朝青龍が出演を志願しているそうだ。どうでもいいけど、老いた大プロデューサーって必ず歴史上の偉人を大作映画にしようとするのな。日蓮とか明治天皇とか釈迦とか空海とか。ウケようがコケようがお構いなしで、偉人の映画化を突然ライフワークにしちゃうんだよなあ。
オレがまず思ったのは「ドルゴルスレン・スミヤバザルも出してくれよ、あとブルー・ウルフも出してやれ」ということであった。よく考えてみればこの格闘三兄弟(初期W★INGではない)、朝青龍知名度こそズバ抜けているものの他の2人のことは誰も知らない(スカした邦画のことではない)。
朝青龍にだけ凄い才能があり他の2人がダメ太郎だったとは考えにくいので、やはり朝青龍に相撲というジャンルがズバリはまったのであろう。ドルゴルスレン・スミヤバザルと総合、ブルー・ウルフとプロレスという組み合わせには起こらなかったマジックが、朝青龍と大相撲の組み合わせには起こっている。そのマジックの有無で選手への評価は劇的に変わってしまうのだが、じゃあマジックが起こっていないスミヤバザルがボンクラかというとそんなことはなく、メチャメチャ強いに決まっているのである。
ボクテクがどうしたスクートがどうした言うてるだけの井の中の冷笑的格オタには計り知れぬほど、つくづく人間の人生というものはぜったいに不思議なものだ。五味や山本KIDに負けた選手は、別に弱かったわけではない。彼らはみんなメチャメチャ強いのだ。ただ五味やKIDほどのマジックが起きていなかったのだ。マジックが起きるかどうか、これはやってみないと誰にも判らないことだ。例えばホクトベガとダートの組み合わせであれほどのマジックが起こるなんて、誰が知りえただろうか。
だから「蒼き狼」にドルゴルスレン・スミヤバザルが出たってええじゃないの。スミヤバザルと反町ポイズンの組み合わせでマジックが起きるかもしれんじゃないの、おお! とボクチャンは無責任に思うわけです。