井上義啓氏、逝去

「I編集長」こと、「ファイト」元編集長の井上義啓氏が亡くなられた。
12月13日午後1時すぎに永眠、享年72歳。
昭和は遠くなった。
「喫茶店トーク
「猪木を信じよ」
「猪木は死ぬか」
「平成のデルフィンたち」
「猪木という名の公園」
「プロレスそれは青い漁り火」
「底が丸見えの底無し沼」
裏原宿プロレス」
イチロー人間」
「殺し」
オレはものの考え方のほとんど全てをプロレスを考えることから学んだ。井上義啓は、村松友視とともにオレに絶大な影響を与えた人だ。客観的に考えれば井上義啓は昭和のプロレスマスコミにおける重要人物のひとりであった。だが主観を言わせてもらうなら、言うちゃ悪いけどオレにとって彼は最高の思想家であり文学者であった。I編集長は、心血を注いだ「ファイト」が消えたこの年に世を去った。プロレスは今、「長い黄昏の時代」を迎えている。I編集長はプロレスとともに生き、プロレスとともに死んだのかもしれない。