愛読書問題

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫)

愛読書は何かと問われて「アルジャーノンに花束を」を最初に挙げる女性は一切信用しない、という個人的な心の病を長年にわたって患っているオレは、じゃあ女性がどんな本を挙げれば好感を持つのか、いやむしろどんな本を挙げれば興奮するのかという宿題を友人に突きつけられ、ここ数日考えているのだが実に難しい。
愛読書の自己申告には「自分をこういう人間だと思ってくれて構わない」という意志が介在するはずで、ウソは論外としてもここがあざとすぎるのは問題なのだ。「アルジャーノンに花束を」にはそのあざとさが匂うし、本気だとしてもオレの好みとしていただけない。
かといってオレの好みの本でもまずい。「プロレススーパースター列伝」を挙げられても困る。なおかつオレが解答する宿題である以上、一応はオレが読んで知っている本でなくてはならぬ。これは難問だ。ちなみに男の愛読書はどうでもいい。