「ちびくろサンボよ すこやかによみがえれ」

ちびくろサンボよすこやかによみがえれ

ちびくろサンボよすこやかによみがえれ

では、「同和はこわい考」が提起した問題とはなにか。それは一言でいうなら、差別からの解放は、差別する側が反省して差別をやめれば達成できるというような素朴なものではなく、人間の持つ「差別/被差別」の構造総体を問題として、差別する者と差別される者が「両側から越える」ことでしか達成できないということであった。

「被差別者の痛み」をなりたたせているもっとも本質的な要素は、被差別者自身のコンプレックス、劣等感である。社会的抑圧が強くても、それがなければ被差別の痛みは起こらない。

よくわかるよ。