天皇と神様

竹熊健太郎さんのblogで、たいへんに面白い記事を見かけた。
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2005/10/post_bd61.html
天皇黒澤明と「神様」手塚治虫のタッグといえば、なにやら「鉄人」ルー・テーズと「神様」カール・ゴッチの如き問答無用のワクワク感がある。
しかし実際に黒澤明の映画の中にいきなり手塚アニメが入ってきた場合を考えると、そんなもんサブサブの興ざめに決まっているのだ。手塚アニメなどいらなァーい! 闘いを忘れたアトムには上がれないリングゥゥー! ここは黒澤プロ、家が邪魔なら取り壊し、電柱が邪魔なら引っこ抜く活動屋のリングゥゥー! 24時間テレビでオンエア中に絵コンテ切ってた虫プロなどいらなァァーい!
ただ現実にはそんな映画は実現しなかったし今後もこの世では実現しないのだから、ここはこの話が喚起するロマンの匂いだけを味わってドキドキしておくに限る。
上記エントリのコメント欄を見ていくと、黒澤とキューブリックが手紙をやり取りしていたなどというこれまたコーフンものの話も出てきて、すっかり矢追純一UFO特集とか川口浩探検隊のノリだ。これら死せる巨人たちの時代のさらに昔、さらなる高みで天才エドガー・ポオは一升瓶抱えて飲んだくれて小説を書いていたんだ。すげえ、すげえ! 業界風に言えばゴイスー、谷川貞治風に言えば「ポオさん、すごいすご〜い」ですよ!