2023-01-01から1年間の記事一覧

邦題イマイチだが傑作 「理想郷」

ヤーねえ田舎ってウンコくさくって…先日、松山に足を伸ばして観てきたスペイン映画「理想郷」。高松でもあと2週間待てば上映するんだけど、どうにも待ってられなかった。そしてオレの勘は当たった。たいへんな傑作だったのでご紹介。以下感想、ネタバレ満載…

「シン・ちむどんどん」 日本が植民地支配する島で

日本映画専門チャンネルで放送された「シン・ちむどんどん」のRECを観た。プチ鹿島氏とダースレイダー氏が大島新プロデュースで作った「劇場版センキョナンデス」の続編だ。もともとはお二方のyoutube番組「ヒルカラナンデス」があって、いや、説明めんどく…

竹内さんと「PERFECT BLUE」と今敏

モンスターとして描かれるストーカーくん。今敏の人間観が出てる先週末は大変だった。金曜の夜に香川の宇多津で「PERFECT BLUE」の4Kリバイバルを観た。そのまま瀬戸大橋を渡り、土曜朝から岡山で「バーナデット ママは行方不明」。夕方には広島で「PIGGY」…

気に喰わねえ 「アリスとテレスのまぼろし工場」

「アリスとテレスのまぼろし工場」を観てきた。岡田麿里の前(監督)作「さよならの朝にナントカカントカ」は円盤で観て、気に喰わねえな気持ち悪いなと思ったものだ。「アリスとテレスのまぼろし工場」は劇場で観たわけだが、気に喰わねえな気持ち悪いなと…

鈴木敏夫プロパガンダ 「天才の思考 高畑勲と宮崎駿」

天才の思考 高畑勲と宮崎駿 (文春新書)作者:鈴木 敏夫文藝春秋Amazon2019年(高畑勲死去の翌年)に出た文春新書。鈴木敏夫の口述本で、高畑・宮崎を中心にジブリの足跡を語っている。言うまでもなく鈴木敏夫史観によるジブリ史であり、鈴木敏夫に都合のいい…

「君たちはどう生きるか」の胎内めぐり

宮崎駿の新作「君たちはどう生きるか」を観てきましたよ。いやあ凄いもん観ましたねえ。こんな凄いもんが、2023年のこの国で生まれるなんて本当にビックリですね。以下、読まんでもいいような感想ですが、内容に触れてます。皆さん一刻も早く観てくださいね…

あの日観た映画の映写環境を僕達はまだ知らない

わたくし今日、愛媛に密航して「フリークスアウト」を観てきたんですよ。フリークスアウト Blu-ray&DVD [Blu-ray]クラウディオ・サンタマリア,アウロラ・ジョヴィナッツォ,ピエトロ・カステリット,ジャンカルロ・マルティーニAmazon大傑作「皆はこう呼んだ…

我々と無関係じゃない 「聖地には蜘蛛が巣を張る」

アリ・アッバシ監督といえば世界最重要監督のひとりである。いやーそれほどじゃないでしょ、という人もそりゃいるだろうがオレのブログでオレが思ってることを断定して書くことに何のためらいがあろうか。世界最重要監督のひとりだとオレが言ったらそうなの…

「シン・仮面ライダー」 感想未満のブツブツ

「ドキュメント「シン・仮面ライダー」 ヒーローアクション 挑戦の舞台裏」より前回の感想記事を書いたあと、Twitterで「シン・仮面ライダー」について風呂の屁のようにブツブツ呟いてた断片をまとめます。なんだかブツブツ言いたくなる変な映画なんだよな、…

なぜ作る 「シン・仮面ライダー」

庵野秀明監督作品「シン・仮面ライダー」を観てきましたよ。わたくし仮面ライダーは全然興味なくて、ちゃんと観たのが先日の白石和彌監督の「仮面ライダーBLACK SUN」のみ。あれにも結構な文句があるけど、少なくともやりたいことは伝わるし、3割くらいは好…

「ベネデッタ」 史上最高のプロレス映画

おはよう諸君。バーホーベン先生の新作が少し遅れて高松で公開されたので観てきたよ。これ、正式に18禁映画なんだなあ。オレは全然、子どもに観せてもいいと思うけどなあ(エロいことはエロい)。網膜剥離の手術から日が浅く、右目にはまだガスが入っている…

右目と左目、弱り目に祟り目

人さまに読んでいただくにはつまらない話なのだが、自分にとっては結構な大事件だったのでここに書いておく。あのー、病気とか手術とか痛そうな話が苦手な人は読まないでね。