大人のやさしさが子供の地獄となる悲劇 「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」

先日、開始以来20年近く聴いているラジオ番組「伊集院光 深夜の馬鹿力」で「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」(1969)の話が出まして、懐かしいなと思ってDVDで再見した次第。

ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 [DVD]

ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 [DVD]

Wikipedia - 「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」

Wikipediaを見ていただくと判るように子供が主人公であり、怪獣は子供の夢の中に登場するだけの存在である。つまり厳密に言えば怪獣映画でさえない。円谷英二の不在や予算の減額といった様々な制約の中で無理やりでっち上げられた作品で、過去作品のフィルムをバンバン流用している。おっさんになってから観てみると(伊集院のトークの影響も多少あるものの)、自分の中にガキの頃とはまた違う感慨が生まれてくることを知った。

怪獣島、怪獣島、応答せよ (★2)

続きを読む