「トリポッド1 襲来」

トリポッド 1 襲来 (ハヤカワ文庫 SF)

トリポッド 1 襲来 (ハヤカワ文庫 SF)

おい、これは「三本足」ではないか!
ガキの頃に読んで非常に燃えたジョン・クリストファーの「三本足」が新訳で復活である。三本足を知らぬ人はここでも読んで、なんとなく想像してください。
なんでも三部作の後に作者が前日譚を書いてしまい、四部作になってしまったそうだ。この新訳も四部作として三本足を復活させる意図があり、前日譚が「1」になっている。問題は表紙や挿絵の、なんともヌルいイラストである。この絵は言語道断だ! 「三本足」なんてねえ、中身はメチャクチャハードコアですよ。子供に読ませたらトラウマ必至ですよ。映画「マトリックス」シリーズなんか、直接にか間接にかは知らんけど「三本足」に絶大な影響を受けてますよ。なにをヌルい絵載せてんねんと。今すぐ生頼範義先生の絵で発行しなおせと言いたい。