また大晦日の話

晦日まで10日。K-1猪木祭りの対比が面白いなあと思っている。カードが順調に発表されお祭りムードが盛り上がっていくK-1に対して、猪木祭りはいまだに開催自体が危ぶまれるほどの都市伝説っぷりだ。実に猪木らしい。不確定要素が渦巻いているこういう興行が大爆発してくれると非常に面白いんだがなあ。だってたぶんミルコやヒョードルが出てきただけで、試合以前に「ホントに出てきたよ!」って盛り上がるわけでしょう。それは実に大晦日らしいというか、大晦日のいいかげんな空気に合っていると思うのだ。K-1の曙対サップも、大晦日という空気の中でこそ面白く見られるカードである。唯一マジメに格闘技しようとしているPRIDEが、オレには一番危うく思える。果たして人は大晦日に「まじりっけなしのPRIDE」を見たいんだろうか? 大晦日に限って言えば、PRIDEは世間というよりもPRIDEファンのみを相手にしているように思える。それはそれで、別に悪いことではない。
オレがこの大晦日に一番見たいものは、やはり永久電機のデモンストレーションである。紅白を完全に消すのに、これ以上のタマはない。しつこいと言われようと、猪木バカと言われようと、オレは永久電機を成功させた猪木の満面の笑顔が見たいし、それが大晦日のリング上だったら最高だ。多くの猪木ファンは永久電機に関して口をつぐんでいるのが現状だが、ここで猪木を支持しなくて何が猪木ファンだと言いたい。いまさら何をビビることがある。猪木になら、何度騙されたっていいじゃねえか。オレは猪木がK-1からタイソンを横取りするんじゃねえかと、そんなことまで本気で心配しているのだからな。