前田のマット界復帰をどう見るか?

前田日明が3年の沈黙を破って復帰したのは「プロレス」の世界だった。総合格闘技の世界ではなく。そこをどう見るか、プロレス者の見方は様々あるだろうがオレの気持ちは単純だ。「おかえりなさい!」これに尽きる。アキラ兄さんならいつでもウェルカムですよ! 前田は何かとてつもなくシンプルで太いものを見せてくれるんじゃないだろうか、という気がしてならない。その簡単じゃないリングで「選ばれし新日の子」柴田が果たして通用するのか、それも楽しみの一つではある。「異種格闘技戦という名の会社間取引」武蔵戦が新日本プロレスに強制された茶番だったのか、それともあれが柴田のポテンシャルの限界なのか、いずれはっきりすることだろう。
こうなると苦しいのはハッスルである(新日はもう苦しいとかいう段階は通り過ぎて死に体だ)。小川直也高田総統に代表される、愛すべきハッスルのオールすべて全部あわせても、前田日明ひとりの存在にはかなわない。前田はデカい。これはもう残酷なほどに、遥かにデカい。ズバリ言ってケタ違いである。これは昨日今日プロレスや総合を観はじめた連中には判らぬことであろうが、前田日明が腰を上げたことにより、これからいろんなもんが消し飛ぶんだよ。新日はバカだから前田を脅威とは思っていないだろうが、DSEはPRIDE・ハッスルともにビビりまくってると思う。まあビッグマウス自体が消し飛ぶかもしれんのだが。
オレが望むことはひとつ、本当に本当に「戦うことを忘れたピエロでは、上がれないリングゥ!」である。これは新日の実況・吉野真治アナの言葉で、ピエロだらけの新日がよく言うよと呆れかえったものだったが、その概念自体は悪くない。だから正直、健介には遠慮してもらいたいんだよな。