カチカチマウンテン

「カチカチ山」はえげつない話である。こういうえげつない話を子供の頃に読み、いやな思いをすることもまた重要な成長だ。聞くところによると、今出版されている「カチカチ山」には残酷さを薄めた「お子様カチカチ山」が多いらしい。そんなんだったら出版しなければいいのに、情けない話である。タヌキの容赦ない残虐、それに対するウサギのゆきすぎた報復を描いた「カチカチ山」は動物版「仁義なき戦い」だ。子供の頃に読んだきり忘れてしまった人は、
これ
でも読んで思い出してイヤな気分になってください。