所詮ジュニアヘビーだろ

PRIDE武士道が、中軽量級に特化して仕切り直し。スポーツナビによれば、長南亮総合格闘技イベント「HERO’S」を評して「あんなのが格闘技だと思われたくない。色物です。自分たちがしっかり戦って違いを分からせる」と言ったそうだ。これが会見で発せられた公式コメントなのかどうかは知らないが、まあ武士道の連中がHERO’SK-1ロマネクスくずれの商売敵だと思っているのは間違いあるまい。
しかしねえ、オレに言わせりゃ栄光のUインターイスラエル興行から名前を受け継いだ由緒ある「PRIDE武士道」も所詮ジュニアヘビーだろと。そんなこと言うてええのんかと思ってしまうのですよ。これはオレの巨人信仰とは別の話で、そりゃ中軽量級がハイレベルで、マニアに絶大な支持を受けてるのも知ってるけど、結局は所詮ジュニアヘビーだろと。後楽園だろと。夢☆勝ちだろと。
前田日明が「黄金のミドル級」を現代に復活させる、と言っていたのにもオレは軽く違和感があるのだ。前田日明のリングスが素晴らしかったのは、ヘビー級だったからである。無差別だったからである。田村が入ってきてディック・フライとやったとき、前田は「田村は素晴らしい選手だけど線が細い。体重が軽いからヘビー級とやらせるのは危ない。もっと肉をつけにゃ」と、まあ最後の戸田奈津子語はオレの脚色だが、そんなようなことを言ってた筈なんだよな。復活させるなら後楽園実験リーグを復活させてくれよ。
つまり無責任な観客の1人として、オレは階級なんかいらないと思っているのだ。必要悪だと思っているのだ。
ガチ信者の間では須藤元気バタービーンとか、曙の試合とか、エマニュエル・ヤーブロウ対中野龍雄とか、とにかく極端な体重差のあるマッチメイクを批判していれば通っぽいという風潮がある。オレはその風潮が大嫌いなのだ。技術が見られないから、というのが連中の批判の理由なのだろうが、オレは技術を見たいのではなく、「どっちが強いのか」そしてその先にある「どっちが凄いのか」を見たいのである。須藤はバタービーンより強かった。あれを体重差があるから色物だ、しょっきりだ、エキシビジョンだとは一切思わない。まあ須藤元気は誰とやってもエキシビジョンみたいな入場をしてしょっきりっぽい試合をするんだけど、だから須藤が真剣でないとは思わない。試合がバカバカしいとも思わない。
要するにK-1は今すぐモンターニャ・シウバ対曙の試合を組めと。そういうことです! バンバーン!