有馬記念

どうにも馬券を買う気が起こらず、今年は見(ケン)させてもらった。買うならディープ馬券にならざるをえないし、言うまでもなくディープ絡みの馬券は妙味もクソもないからだ。そしてオレにとっては何より阪神ジュベナイルFの負けが痛すぎた。あの19200円馬券(馬連)を獲り逃した痛恨は、有馬でディープ馬券を獲ったところで挽回できない。というわけで来年頑張ります。
テレビ観戦。ハーツクライが先行しているのを見てアッと思ってたら、結果ハーツクライが勝った。ディープは追い込んで2着。
ハーツクライは去年のダービーで実にいい思いをさせてくれた馬で、すっかり競馬に疎くなったオレにとって肩入れできる数少ない現役馬の一頭だ。しかし追い込み一辺倒の不器用な馬でもあり、その高い能力を十全に発揮できるのはゆるくないペースの府中ぐらいだと思っていた。コーナーの多い有馬記念を勝つイメージはなかった。ところが今日のハーツクライは実にうまいことやった。こんな競馬ができるとは思わなかった。これが宝塚でできてたら、とっくにG1ホースだったんだ。来年からがさらに楽しみだな。
ディープはもっと強い筈なのだが、まあデビュー以来勝ちどおしで馬もしんどくなったんではないかな。それでもゴール板過ぎたらハーツを抜いてたのが微笑ましい。テレビには泣いているファンも映っていて、全盛期の辻アナなら「泣いちゃってる女の子もいます!ヒャッホウ!」と言うところだろう。
タップは出るレースすべてで競馬を面白くしてくれた功労者だ。引退おめでとう、産駒を楽しみにしてるよ。ゼンノロブロイはサラリーマン競走馬のスケールの小ささを露呈して引退。まあお前はそれでいいや。
それにしてもこの有馬記念サンデーサイレンスのワンツースリーですよ。本当に凄い種牡馬だねえ。というわけで、なかなかに味わい深い、立派な有馬記念でした。よーしオレもやるぜい、味わい深いでは済まされねえ、生きるか死ぬかのギリギリ競馬を来年こそはビッシビシやるぜええええいと気合が入りました。