靖国で酔拳vs截拳道(ジークンドー)

来たる4月7日に靖国神社で行なわれるZERO1-MAX奉納プロレス、ド凄いカードがこれ。

奉納特別試合 異種格闘技戦 酔拳vs截拳道 3分2R
王拳聖(酔拳) vs 石天龍(截拳道

王拳聖は靖国神社奉納プロレス3年連続出場の常連。初参戦当時の経緯については、旧ブラックアイさんの記述が詳しい。「靖国プロレスに抗議する中国人武術家」という際どいアングルを、旧ZERO-ONEの崩壊とZERO1-MAXの旗揚げという荒波を乗り越えて完遂したのは実にお見事だった。

石天龍は初参戦で、ZERO1-MAXのblogにメッセージを寄せている。この石天龍、ズバリ言って映画スターである。

プロレスを観ていると時折本当に感心させられるのだが、いったいこういう人たちをどこで見つけてどうやって連れてくるのだろうか。靖国神社奉納プロレスのリングで、中国の武術家同士が闘うのである。しかも一人は映画スターなのである。これは凄すぎるだろ常識的に考えて… これに比べたらヴァンダレイ・シウバvsチャック・リデルとか別にそんな興味ないだろ…

世間では、やれ靖国参拝に反対の賛成などと賑やかなことである。しかし正直言ってそんなんどっちでもいいかなあと思っているオレからすると、靖国に関するどんな真剣な議論よりも、例えばこの王拳聖vs石天龍の試合にはもしかしたら絶大な意味と価値があるのではないか、という気がする。オレは靖国プロレスに毎回必ず100%中国人を絡めてくるZERO1-MAXの感性を全面的に支持するし、世間に風穴を開ける(それがどんなに小さい穴だとしても)志において、いまだ他ジャンルの追随を許さぬ「ジャンルの鬼っ子」プロレスならではの矜持を感じるのだ。あーでもたぶん、観に行けそうもないなあ。