「トントトトントン トン トン」の謎

このところずっとクソ忙しくて自宅にもずいぶん帰ってないのだが、仕事の隙間に大急ぎで更新する。

相変わらずこの世は謎に満ちており、右も左もわからないことだらけだ。こんなオレでも自分の知っていることをすべて書いたらずいぶん厚い本ができるだろうが、知らないことをすべて書いたほうがもっとずっと厚い本になるだろう。図書館もパンクするのではないか。

最近非常に気になっている謎がある。ほらよくドアをノックする時なんかに使われる特有のリズムってあるでしょう。

トントトトントン トン トン

みたいな。

まあ実際はきょうびこんなベタなノックをする人はおるまいが、誰もがガキの頃から知っているリズムではないだろうか。

ブルース・リー師父の「死亡遊戯」では、ジークンドー継承者ダニー・イノサントとの間で「トントトトントン トン トン」を使った無言の会話が行なわれる。

これは「トントトトントン トン トン」を使った、映画史上最高の名場面だと思う。他にあったら教えてください。

オレが知りたいのは、いったいこの「トントトトントン トン トン」をいつ、誰が作曲(作拍とでも言えばいいのかな)したのかだ。このリズムを知っている民族の世界的分布も知りたい。香港とハリウッドのスタッフが製作した「死亡遊戯」にこのような場面があるということは、東洋と西洋のほとんどの地域でこのリズムは慣れ親しまれていると考えていいのではないか。いやそもそもこの「トントトトントン トン トン」にはなにか名称があるのだろうか。

オレの想像では、このリズムの発祥はたぶんキリストより古いと思うのだ。お釈迦さまより古いかもしれない。なにか人類という「種」の本能に根ざしたリズムのような気がしてならないのだ。もしサルがこのリズムを刻んだとしたら、その時サルたちは人間に反乱し地球はサルの惑星となるのではないだろうか。あっ「猿の惑星」ネタバレしちゃったごめんなさい。それにしてもこういうことって誰に聞けば教えてくれるのか、全然わからない。こういうことの答えを探すのも立派な学問だと思うのだが、学問ジャンルは音楽史民俗学かはたまた文化人類学か。南方熊楠なら何でも知ってるから、生きてたら即答してくれたかもしれないなあ。