あまりにもひどい「夢と狂気の王国」

高畑勲の新作「かぐや姫の物語」も観たのだけど、これが思いのほか素晴らしく、感想を書くのがちょっとたいへんなので、とりあえずハシゴして観たこちらの感想を先に。どこぞのクソ女が撮った、スタジオジブリのドキュメンタリー。日テレやNHKが取材したジブリ関連のドキュメンタリー、或いはメイキング番組がいかに普通にちゃんと作られていることか、これを観れば誰にでも判るだろう。なにしろ、まるでお話にならない。できることなら、金を返してほしい。その金でもう一度「かぐや姫の物語」観てえよ。

ナマの狂気見せたろか (★1)
この自称監督のチャンネーは一歩も踏み込めてない。何も発見できてない。目の前で起こっていることを、何ひとつ理解できてない。自己顕示欲が強い一方で恥を晒すつもりは毛頭なく、庵野式に言えば「パンツを脱いでない」。音楽流して風景見せるだけの露骨な「尺稼ぎ」が何度も何度も、何度も何度も行われる。屋上の庭園、何回見せれば気が済むんだよ。この素材で退屈な映画を作るなんて犯罪的行為だ。

宮崎駿の秘書「さんきち」女史が発散するナチュラルボーン文系キャバクラの濃密な瘴気。彼女のオヤジキラーぶりも笑えぬほど、このチャンネー監督は愛玩動物以下の無能。要するにお前さー、はりきってジブリに乗りこんでカメラ振り回した挙句、誰からも相手にされなかったんだよ。ネコにも相手にされなかったんだよ。それ以上に糾弾したいのは、こんなもんを公開して恥じぬカワンゴの無能である。やめちまえ、もう吾朗に触るな!

1600円… だと…? 何かの間違いだろ…