大晦日興行戦争、風雲急

猪木祭り2003馬鹿になれ夢を持て」においてミルコ対高山、ジョシュ対シュルトなどの好カード、藤田参戦決定が発表された。高山、ジョシュ、藤田には頑張っていただきたい。高山は何よりも面白い試合を。ジョシュはシュルトにプロレス技を。藤田はダブルヘッダーも噂されており、噂された以上は是非やっちゃっていただきたい。
しかしオレにとってそれ以上に重要だったのは、「K-1 Dynamite!!」にZERO-ONEのトップ外人、トム・ハワードとザ・プレデターが総合ルールで参戦するというニュースであった(共に対戦相手は未定)。あああああ、もうホントに勝ってほしいよ。ホントに勝ってほしいよ。ホントに勝ってほしいよ。祈るような気持ちを通り越して、オレは実際に今日、神に祈った。思い起こせばバーリ・トゥード黎明期にプロレスラーの敗戦が続いていた時期、オレが一番傷ついたのはケンドー・ナガサキのKO負けを別にすれば実は「クラッシャー・バンバン・ビガロがキモにマウントで殴られチョークで負けた試合」(1996.11.17)だったのだ。あれを有明コロシアムで生観戦した日、オレの中で何かが死んだのだ。
オレは「ガイジンレスラー」が好きだ。とてつもなくデカく、底抜けに明るく、難しいことなんか何も考えず、暴れりゃ滅法強く、焼肉を40人前食ってビールを豪快に流し込み、巡業中にフェリーに乗ればおっちゃんおばちゃんに驚かれる。豪放磊落な彼らへの限りない憧れは今もオレの中にあり、その気持ちは絶対に拭えない。豪放磊落なガイジンが、セコいセオリーなんか無視して豪放磊落なまんま勝つところがオレは見たい。
ZERO-ONEは、平成になってから失われる一方だった「ガイジンレスラー」という文化、その魅力を復興させた素晴らしい団体である。心にトム・ハワードとザ・プレデター単勝を握りしめ、大晦日を迎えよう。