ジョシュ対ミルコ実現濃厚

まだ正式発表もなにもないのだが、どうもジョシュ・バーネットのPRIDE参戦とミルコ・クロコップ戦が決定的らしい。
いきなり初戦がミルコかよ・・・と、オレは正直ビビッてたじろいでいる。といってもジョシュが負けると思っているわけではない。そんなもんどっちが勝つかなんてオレにはサッパリ判らねえ。勝ち負けではなく、オレはこのマッチメイクにどうも感覚的に馴染めないのだ。だっていきなりミルコなんて勿体ないではないか。古い古い昭和のプロレスファンの感覚では、まずは顔見せ的に小ノゲイラやヒーリング、小エメリヤーエンコなどの脇役系実力者と当て、ジョシュにはそりゃもうビビるくらいの勝ちっぷりを1回や2回は見せてもらって、ある程度時間をかけて盛り上げていくべき大切なカードがジョシュ対ミルコなのである。そうすればねえ蔵前国技館はもう超満員札止めですよ! 街頭テレビには黒山の人だかりですよ! トラック一杯分のマネーが転がり込むよ!
そもそもはK-1あたりが始めたこの「カードを出し惜しみしない」という興行姿勢、オレも基本的には賛成だし多大なる恩恵をこうむってもいる。しかし、ジョシュはPRIDEのリングでどれだけやるんだろうとあれこれ考えドキドキする至福の時間、これも興行には非常に大切だと思うのだ。客入れには直結しなくとも、心に残る興行とはそういった長い「助走」の時間を必ず含んでいるものだと思う。たとえば新日対Uインターの東京ドーム、あれは決定こそ電撃的だったがそこに至るまでには10年以上の長い長い大河ドラマ的確執があって、だからこそファンは大爆発したのである。
とにかくこんな形でこのカードをやらせたくはないというのが、オレの正直な気持ちである。ジョシュはUFCを追い出されて以来、いつもこういう便利屋的な使われ方をされてきた。ジョシュの本当の価値を理解している団体がパンクラスしかないという現状は悲しすぎる。