ハリーハウゼン翁、PJ版「キング・コング」を語る

allcinemaONLINEより。

ストップ・モーション・アニメの権威レイ・ハリーハウゼンが、初期の短編を集めた2枚組のDVD「Ray Harryhausen: The Early Years Collection」のアメリカでの発売を記念してインタビューに応えている。ハリーハウゼンは最近のCGIの氾濫について、

CGIはたしかに素晴らしいツールではある。しかし、それが唯一の表現方法であるかのように多用され、観客に無理やり提示されてきた。そうした中にはくだらないものがいっぱいあった。結局のところ、最後はいかに観客を楽しませるかであり、作り手は自分が語ろうとしている物語に合わせて、正しい技術を選択すべきだろう」

と語っている。また、オリジナルの「キング・コング」が彼を映画製作の道に導いたと語るほど個人的思い入れのある作品が、このたび「キング・コング」としてリメイクされることについても語っている。それによるとハリーハウゼンピーター・ジャクソン監督の新作を楽しみにしているとのことで、

ピーター・ジャクソンことは知っているが、彼は非常に良い仕事をしていると思うよ。キング・コングはいつの時代もただ1つだけ。33年の「キング・コング」は本当にユニークな作品だ。ディノ・デ・ラウレンティスの「キングコング」(1976)では、彼はすべてのファンタジーを捨て去ってしまった。彼は、キング・コングの人気の要素はヒロインと猿だけだと考えていた。しかし、それは正しくない。オリジナルにはたくさんのファンタジーが詰まっており、作品全体がファンタジーの上に成り立っていた。しかし、ジャクソンのファンタジーを愛する心は私に引けを取らない。彼はきっと今度もまた良い仕事をしるだろう」

しるだろうって。