新日テレビ観戦

ニュージャパンカップ2006のトーナメント試合。
ものすごく会場が静かで驚かされる。これがアレですか「シーン現象」ってやつですか21世紀のプロレスですか。違いましたか。
リングサイドに明らかにプロレスに興味なさそうなおじさんおばさんが座っているのが見える。体育館の2階はほとんど空席だ。何をやっても静かだ。試合もグダグダ。そもそもはしょっぱい選手に責任があるとはいえ、これほど冷えきった観客の前では流石にやりにくかろうと思いきや、しかし中西学は平気でいつも通りにヘタな技を何の工夫もなく無造作に並べるだけ。いったいなんなんだよ、これどこの学プロ新入生なんだよ。マナバウアー!
こないだ紙プロTAJIRIが「サイコロジーのある試合をしたい」と言ってたよな。あれは要するにハードな四天王プロレスをやらずとも、誇張した緩急を軸に序破急をきちんと組み立てることで肉体的には省エネでも面白い試合を作れるんだよ、ということだ。早い話、最悪フィニッシュがスリングブレイドでもいいんですよ。だったらスリングブレイドに価値を持たせられるように逆算して試合を構築しろよ、少なくともスリングブレイド程度のムーブで「おお〜」と言ってもらえるような手順を踏めよという話なんだよ。ドラゴンスープレックス返されてスリングブレイドピンフォールって、それ小学生のプロレスごっこにおいてさえ不粋とされるあり得ねえ組み立てだろうが。少なくとも小学生時代のオレはそんぐらいできてたよ。この程度のこと、あらたまって考えるまでもなくできてないとダメなんだよ。巡業して回数こなしてるんだから、あーここをこうすれば客は喜ぶんだな、こうすれば冷えるんだな程度のことはバカでも自然に感じとれる筈なんだよ。そういう当たり前のことが当たり前にできた上での「お前は噛みつかないのか!」であり「誰が一番強いか決めたらええんや!」であり「てめえらの力で勝ちとってみやがれコノヤロー!」なんだよ。こんなこといちいち言わすなよ!