吉江さん

あれは数ヶ月前の、新日本プロレス契約更改時期。飲み屋で友人たちとプロレス話。

新日はどんどん落ちていく。もうここらが底だろうと思っても、オレたちの想像を超えてさらにどんどん落ち続けていく。今オレたちは吉江豊なんかどうしようもないと思っているけど、いつか「吉江がいた頃はまだ良かったよ」と回想する日が来るのではないか。

んなこたねえよガハハ、と笑った記憶がある。まあ飲み屋でプオタがヨタ飛ばしてたわけです。
しかしそもそも、オレなんか三銃士の平成プロレスにさえ乗りきれなかった枯れススキである。それが今では橋本のいた頃の新日を懐かしく思い出し、あーあの頃は客も入ってたし新日はエラそうにしていたな、ドーム興行バンバン打って羽振りよかったよなあと回想しているのだ。だから吉江の件にしても、笑いながらどこかで「そうなるのかもしれぬ」という危惧は感じていた。
そうなりました。
先日観たヤバすぎるレッスルランド。ああこんな時・・・こんな時に吉江さんがいてくれたら・・・吉江さんならきっとなんとかしてくれる・・・吉江さーん!
新日の崩壊のスピードは想像を超えている。時代がそうなのかもしれぬ。我々が気がついたとき、戦争はとっくに始まっていてすでに勝負はついているのだ。貿易センターに飛行機が突っ込むまで、非常ベルに気がつかないんだ。そして海賊男が星野総裁と絡むまで、吉江さんの価値に気がつかなかったんだ。今、元新日社長の草間さんが面白すぎるのも同じことだよ。