WBC世界バンタム級選手権試合

日テレで。長谷川穂積(王者)×ヘナロ・ガルシア(1位)、12回判定(3-0)で長谷川が防衛。たいへん面白かった。
久しぶりに真面目にボクシングを観たが、ボクサーってのはボクシングのためだけに研ぎ澄まされた芸術品みたいなもので、サラブレッドに近い美がある。
カウンターって普通に見てても判らない。見えない。この試合では長谷川がガルシアからたびたびカウンターを取るんだけど、ガルシアがパンチを出したら空振りして、なぜかガルシアがダウン。なんじゃそれと思ってリプレイを見ると、長谷川が小さく鋭いパンチをカウンターで当ててるのだ。そりゃ喰らいますよ、テレビで見てても判らないんだから。それは溜息の出るような緻密な美しさで、しかしこれ普通の視聴者にはウケないよなあとも思った。やっぱり視聴者はチェ・ホンマンとかモンターニャ・シウバとかバタービーンを見るよな。
ボクシングは基本深夜、たまにゴールデンで世界戦という今のペースでいいような気がした。辰吉のようなスーパースター、亀田のようなトリックスターはやはり例外だ。