「マイマイ新子と千年の魔法」の現況とボクチャンの心境

大人のためのマイマイ・ナイト最終日は、超満員札止めでチケットがとれなかった。この異常な熱気が全国に広がってくれればと思う。ラピュタ阿佐ヶ谷では年明けに3週間、アンコール上映のレイトショーが決まった。我がことのように嬉しい。年明けから上映が始まる地方もあるし、まだ観てない方々、気が向いたら是非どうぞ。

ラピュタ阿佐ヶ谷でアンコール上映が決定! - 「マイマイ新子と千年の魔法」公式ブログ

マイマイ新子」があんまりピンとこない人だって、当然結構な割合でいるだろう。それでもそう悪くない、佳作だという評価はまずカテエと思うので、まあいろんな人にオススメしてもバチは当たるまいと思っている。

ただオレにとってはこの映画、ずっと出会いたいと願っていたような映画、ずっと心のどこかで待ち続けてきたような特別な映画だ。オレは「空想はええで」という映画が昔っから闇雲に好きだった。空想と現実には等しく価値があるとする映画に勇気づけられてきた。「赤毛のアン」、「未来世紀ブラジル」、「バロン」、「フィッシャー・キング」、「フェアリーテイル」など、など、など。空想と現実に等しく価値があるとは、オレが本当に思っていることだ。もし人間が空想をしなかったら、我々は今も密林の樹に全裸でぶら下がって果物喰ってパーマン2号程度のボキャブラリーで暮らしていただろう。人類の歴史は空想の現実化の歴史だ。空想は現実を動かす原動力であり、一方でたとえそうでなかったとしても、空想することそれ自体が美しいことなんだとオレは思いこんでいる。

オレは、「それって童貞の妄想だろ」というようなしたり顔の物言いが嫌いだ。一応断っておくと嫌いなのは童貞という部分ではなく、空想することそれ自体を否定するのがいっちょまえの大人だ、と言ってはばからぬ感覚が嫌いなのだ。なんだよその病気自慢、中2のゆうべ寝てない自慢。ダセーぜ!

碇司令「シンジ、大人になれ」

シンジ「お前が言うな!」

そして「マイマイ新子と千年の魔法」の新子ちゃんや貴伊子ちゃんは、圧倒的にダサくない、ステキな女の子だったんだぜ。

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