最近読んだ本 「飛ぶ教室」、「ロシアとサンボ」

悩める書生マッスル坂井が、東北の英雄ザ・グレート・サスケにロングインタビューを敢行。サスケの適当さが本当に素晴らしい。一冊の書籍としてはグダグダだが、まーサスケだから全然OKです。
ロシアとサンボ -国家権力に魅入られた格闘技秘史-

ロシアとサンボ -国家権力に魅入られた格闘技秘史-

近代サンボ史を辿るノンフィクション。
ロシア人が日本の柔術(実際は講道館柔道)にたいへんな興味を抱いたのは、日露戦争の不可解な敗戦があってのことだった。チビで貧相な日本人が大ロシアを打ち破れたのには、なにか東洋の神秘的な力が働いていたのではないか…という考えだ。
戦後、日本で講道館柔道を学んだあるロシア人はその成果を故国に持ち帰り、サンボ誕生の礎となった。しかしこのサンボの祖は「日本のスパイ」の汚名を着せられ、スターリンに粛清されてしまう。ながらく公に評価されることのなかったサンボ創始者の名は、ワシーリー・オシェプコフという。
その成り立ちから現在に至るまで、なにしろ国家と異常に密接な格闘技である。
コマンドサンボについても記述があり、ハリトーノフ先生からコメントを取っている。著者はコンバットサンボと表記しており、たぶんそっちが正しいのだろうが、「コマンドサンボ」の方がカッコよくてボカー好きだなあ。小手返し! 首極め腕卍! 実に興味深い本でした。