樋口真嗣 の検索結果:

庵野秀明の「シン・ゴジラ」

…の祈り」 (★4) 樋口真嗣の「進撃の巨人」実写版に呆れ返った観客である自分は、この映画を庵野秀明個人の映画として認識するしかない。むしろ自分がこの映画を観る理由は、庵野秀明という男にしかなかった。 庵野秀明という作家の純粋性は、疑いようもない。正直な作品を作るためなら観客にDVかますくらいは致し方なしとする表現者であり、たとえ国を滅ぼすとしても零戦を設計する男なのである。先人たちが築いてきた特撮映画群は彼の精神の根幹を占めるものであり、やるとなったら死ぬ気で作るであろうこと…

実写「進撃の巨人」後編の前半を観て思ったこと

…いのは、役者ではなく樋口真嗣の演出能力なのである。しかしちょっと待ってくれ、樋口真嗣はたけしの10倍くらい映画観てるんじゃないのか。ガキの頃から特撮現場に侵入してきたオタクエリートなんだ。それがあんなすっかり面白くなくなった芸人に、映画基礎体力で圧倒的大差で負けてんだ、アンビリーバボーとか言ってるやつに。いやまあ北野武なんてとっくの昔に世界の巨匠で、オレだってそれくらい知ってます。しかしこの歴然とした力量の差、呆然とする他はないよなあ…芝居がつけられない監督の能力不足はともか…

セカイはザンコク

…、諫山創ひとりに(編集者と合わせて2人か)大差で負けた。こんな惨状でも、不勉強なオレには樋口真嗣以外に日本の特撮を託せる神輿が他に思い当たらない。こんな神輿を来年ゴジラで担がなくてはならないのか。この事実が、世界の残酷さをオレにつきつける。また特技監督だけやってくれないかなあ。もう無理かなあ。それから、町山さんは映画評論家としては好きです。三菱鉛筆 水性ペン ポスカ 極太 角芯 PC17K.33 青出版社/メーカー: 三菱鉛筆メディア: オフィス用品この商品を含むブログを見る

同人映画「パシフィック・リム」に感じた満足と不満

…に手を汚す庵野秀明や樋口真嗣に比べれば、「パシフィック・リム」のロボットアニメごっこは無邪気で微笑ましいものだ。これはこれで、オレは好きだ。しかし「ごっこ」或いは「同人映画」の域を出ぬものであることも明白である。ロボ発進シーンのモタモタ感、周辺作業の描き込みや段取りの積み重ねの不足、フェティシズムの欠如。特に怪獣やロボットへの本質的な興味のなさは致命的だと思った。どう贔屓目に見ても「さすが判ってらっしゃいますなー」とは言い難い出来である。ならば下手な模倣よりも面白いのは、日本…

「サンダ対ガイラ」 燃える 燃える オレの心が

…衛隊にも関係のないただの背景、舞台装置にすぎない。しかしその樹木が暴力的に切断されてゆく描写があってはじめて、観客はありもしない架空の殺人光線を信じ、その恐るべき威力とガイラが感じる痛みをありありと体感できるのである。円谷英二は人の視覚が何を信じ、何を信じないのかを生涯考え続けた人だ。「サンダ対ガイラ」がさりげなく達成した斬れ味は、庵野秀明や樋口真嗣が必死で真似して尚これほどうまく描けたためしのない高みに達している。こういう映画こそ、プロフェッショナルの仕事というのだと思う。

さいきん読んだ本

…) を見る庵野秀明、樋口真嗣、鈴木敏夫のインタビュー掲載号。 三者三様で面白い。いまいち能力不足とも思えるインタビュアーの論調に「そうじゃない」と否定し続けるばかりの庵野秀明。特撮と宮崎駿の魅力をわかりやすく語る、いちばんいい人樋口真嗣。何の話でもレンガ屋サロン世界に落としこんでゆく悪党・鈴木敏夫。 庵野インタビューだけ読むとオイこれでカネとるのかという内容なんだけど、三者並べることでどうにかなっている。オレがシビれるのは、やはり鈴木敏夫。この人の面白さについてもいつか書こう…