魔裟斗問題

K-1 WORLD MAXをテレビ観戦。
仕事中にテレビでワンマッチの魔裟斗対シャファーを観ていて、オレは突然自分がなぜこれほど魔裟斗のことを嫌いなのか、魔裟斗を見るたびに苛立ちを隠せないのか、その理由が判った気がした。要するに試合がきたないからだ。美しくないからだ。そして美しくないにも拘らず、まるで美しい試合をしているかのような扱いを受けているからだ。そして、そのポジションに当然のような顔をして居座っているからだ。
魔裟斗先生がどんだけ反逆なのかカリスマなのかオレはよく知らんが、正直言ってオレにはそこらの普通のキックボクサーと同じか、ちょっと優秀なぐらいにしか見えない。
にも拘らず今の魔裟斗の扱いは、五味隆典山本徳郁のような「神がかり」を持つ選手レベルのものだ。それ自体はよくある谷川プッシュなのだが、痛いのは魔裟斗君自身がそのプッシュに飲まれてその気になってるように見える瞬間だ。その気になってる姿が中邑真輔を思い出させるのも、オレを不愉快にさせる一因だ。
彼はよく試合前に「レベルの違いを見せてやりますよ」などとのたまうのだが、彼の言う「レベル」ってテストの点数みたいなもんで、お前60点だけどボクチャン80点ってことだろう。それでボクサーや柔術家相手に得意げにロー蹴られても、オレがそれに金を払う理由は見出せないんだよな。今頃になってこんなことを本気で言うやつも少ないだろうが、オレ魔裟斗はプロに向いてないと思うな。