「ブラスト公論」

ブラスト公論―誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない

ブラスト公論―誰もが豪邸に住みたがってるわけじゃない

友人から薦められていた座談会本を読了。確かにダメな本ではなく、まっとうに面白かった。大筋で賛同できる本だ。同時に、かつて我々が通り過ぎてきた部分でもあるというか。
座談会を仕切っているヒップホップの人なんか顕著なのだが、この座談会からは基本的に「世の中を自分をより良くしたい、より良くなればいいのに」という健全なる希望を感じるのだ。そこが、オレが小さな違和感を感じた部分だ。
これは案外まっとうな人たちが真摯に自省を忘れず「もっとマシな生き方」を模索するなかなか立派な本であって、まったくまっとうではないボクチャンからすると「ああ、それは別にオレ関係ないわ」という部分も多く含んでいた。もっと極端な生き方を視野に入れてもいいんじゃねえかなあ、とは思った。ただ、この本の根底にある「自覚的であれ」という主張には賛同する。