「シービスケット」

新宿歌舞伎町で「シービスケット」。
本編、予告編の前に日刊競馬のCMが流れる。「僕の選んだ馬が、先頭に立った・・・」というアレである。なんとなく空気が和んだところで、本編前の予告編。
テキサス・チェーンソー」と「ドーン・オブ・ザ・デッド」は、予告を観た限りではたいへん面白そうだった。ただどちらも邦題がひどいうえ、予告編内で「悪魔のいけにえ」「ゾンビ」の名前をまったく出していなかった。どういう事情か戦略か知らんが、くだらないことだ。それがお前らのやり方か! 「ハウルの動く城」の予告は映像をちょっとだけ。「イノセンス」の予告が凄い。オレはけっこう前の席に座っていたのだが「イノセンス」の予告は画面情報が多すぎ、見にくく感じたので後ろの席に下がってしまった。予告は相当面白そうだったが、しかしこれはヒットしねえんだろうな。素人さんがあの予告編を観て「イノセンス」を観たくなるとは思えない。
シービスケット」の字幕は戸田奈津子、監修が平尾圭吾。監修つきだから今回は大丈夫だろうと思いきや、「○○せにゃ」「○○を?」などのナッチ語は普通に出てくるし、名馬マンノウォーが「マンノーウォー」になってたり、直線半ばで先頭に立ったシービスケットに「逃げ切った!」とアナウンサーが叫んだり(そういう場合は逃げ切りとは言わない)、直線先頭のシービスケットに後続が迫る場面でシービスケットの馬主が「差しきれ!」と叫んだり(負けるだろ!)、まあひどいもんであった。誤訳が多いという点では、原作本の日本語訳ASIN:4789720748かもしれない。ナッチ引退すべし。

シービスケット [DVD]

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