K-1MMA、ビデオ観戦

友人が録ってくれた同録で。イグナショフは、もうこの世界には向いてないとしか言いようがない。ズバリ言ってただの人というか、ただの子供である。中邑の不幸はそこにある。あれを相手に物語を生み出すのはしんどいよな。玄米食えよ!
21世紀の猪木対ハンセンを目指したはずの藤田対サップは、気の抜けた猪木対グレート・アントニオになってしまった。藤田を野獣と捉える向きには感心しない。確かに強いが、藤田は決して度を越したことをしない。藤田には影がない。例えば底抜けに明るく見えたハッスル査定試合後の小川にしても、試合後のあのハッスルパフォーマンスによってステファン・レコというファイターがどれほど死んだかをちょっと考えてみれば、あんなひどい男はいないわけである。死者に鞭打つとはまさにあのことで、あれほどの残酷を平気でやれる人間が正気なわけもなく、あの日の小川の狂気は抜群であった。そしてサップの顔面を蹴っ飛ばして凄惨な勝ち方をしたはずの藤田になぜか「いい人」の限界をオレは感じるのだ。