「はじめの一歩」 森川ジョージ

はじめの一歩(77) (講談社コミックス)

はじめの一歩(77) (講談社コミックス)

最新刊の77巻まで。今更ながら、本当に立派な漫画だ。いつか完結した後は、どのように語り継がれるのだろうか。
再読して気づいたのは、再読前のイメージよりもギャグ漫画としてのポテンシャルが非常に高い作品だということだ。声をあげて笑った箇所は数知れず、笑いすぎて腹を抱え読むのを中断したことも数度あった。
「はじめの一歩」では、狙ったギャグに狙い通りに笑わされるケースが非常に多かった気がする。ちなみに先日読んだ「ネギま!」もそれなりにギャグの多い漫画だったが、作者の意図通りに笑った場面はひとつもなかった(意図を外れたところで笑えた場面はたくさんあったが)。まあそれは関係ないのだけど、これほど気持ちよく笑った漫画も久しぶりに感じる。そして勿論「ちゃんと笑える」ということは、「はじめの一歩」の全方位的面白さの極々一部の要素でしかない。そして伊達さんはやっぱり死ぬほどカッコいい。死ぬ死ぬ。