「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序」

新宿にて。なかなか混んでいる。場内で10分ほど並ぶ。異臭がする。オレの隣にいたオタたちが、大声で喋っている。エロゲーの話、ガイナックスの話、ラノベの話、そしてまたエロゲーの話。彼らはひどく楽しそうで、驚くほど無防備だった。はしゃぐなよ、どうか落ち着いてくれよと祈るような気持ちになる。あと異臭がする。
そして思う、彼らにとって庵野のチンコなどなきに等しい。チンコなど無視しておいしいところだけを自在に消費できるヒトの革新ニュータイプ。懲りもせず庵野のチンコを観に来てしまったオレのほうが、よほど救えない。重力に魂を惹かれた、いいお客さんだ。また、負け戦だったな。勝ったのはあのオタクたちだ。儂達ではない。